高3の添削指導26/10/22

体育祭準備が続く。各クラス,ちょっと出足が遅め?考査があったのでテーマ決めなど下準備が動きにくかった。とはいえそれは過去の感覚を持っている教員目線だし,彼らにとっての体育祭は今年度のみのこと。限られた環境でやるのみ。頑張ってほしい。
定期的に高3バスケ部員が添削に持ってくる。京大文系2013と,京大OPの過去問と。

京大文系2013。
1は「論証の京大」が最も色濃く表れている問題。「すべてのxに対して[p(x)またはq(x)]」を,安易に分配して「[すべてのxに対してp(x)]または[すべてのxに対してq(x)]」としては大減点となるのであろう。本問では,y=f(x)のグラフが領域y<-a,-2<yに入っている条件を考えることになる。もしf(x)が連続関数でなければ,区間によってy<-aと-2<yという2領域を横断しているグラフになる可能性もある。本問ではy=f(x)のグラフは下に凸の放物線だから,結局領域-2<yに入っている条件を考える,という筋道だ。
高3生徒は,見た目の答案ではこうはなっていなく,「下に凸の放物線だから」という一言で切り抜けていたので減点にはならないが,問答で聞いているとそこまでは深くわかっていなかった様子。
翌年京大理系2014の4も連続関数であることからこういった議論をする問題である。京大受験生にはこの2問は必ず経験させてあげたい。
2は平面ベクトルか初等幾何か。
3は整式の除法。(1)ではa,bが具体的に定まる。(2)では,非存在の証明→背理法。存在すると仮定することで文字でおくことができる。この5問セットの中では後回しにすべき問題か。
4は微積分。2曲線が接するのは,接点にてy座標が一致かつ微分係数が一致。円弧に関する面積は中心角が必要。
5は確率。文理で似た問題設定で文系の方が容易。

あとOPの過去問。年度不明。
1は2状態遷移の確率を求めた後,条件付き確率が問われる。条件付き確率は「Aが起こった」という過去形に注目,Aを仮の全事象としてAの中だけを考えるのでこれが分母にきて,その中でBが起こる(Aが大前提だからA∩B)の割合を考える,という意味理解をさせる。
2は微積分。4次関数のグラフと直線y=kxで囲まれる2つの部分の面積が等しくなる条件。まず2式を連立させて得られる方程式の実数解を捉えるので,定数分離。実数解は求まらないので文字でおき,満たすべき式を記述。面積一致については,端から端まで定積分して0とするのがよい。式を観察し,文字消去する。文系の微積分としてはややハードル高いのか。
3は四面体論証,ベクトル。京大らしいとは思うがやや計算がハードでややクラシカル。生徒は途中の式変形を大幅に省略していて指摘した。証明問題だから,課程をきちんとかく。
4は整数。mod3に注目は見やすいが,a=2,b≧3のときの議論がやや難しいか。実験するにしても階乗はすぐに大きくなる。
5は動く図形の最大最小。自由度1。模範解答は角を文字でおいていた。自分は直角に注目して即座にxy座標平面を導入した。ただ正三角形を扱うので回転行列が使えるのが楽なのだが。

今回のOPの添削にあたっても,自力で解いた上で添削した。自分の手を動かすことの大切さを忘れてはならない。

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